
研修やルール整備を重ねても、「まさかあの会社が」という企業不祥事は後を絶ちません。当事者の多くは悪意を持っていたわけではなく、むしろ優秀で合理的な人たちです。では、なぜ彼らは誤った判断を下してしまうのでしょうか。
原因は個人の倫理観ではなく、取引の現場に潜む「構造」と「心理」にあります。 「ここまで進めたから撤退できない」 「複数部門の承認リレーで、最終責任が曖昧になる」 「他社もやっているからとグレー領域を正当化する」 こうした業務構造に人間の心理バイアスが重なることで、誰も異議を唱えられないまま案件が進行してしまうのです。「うちは制度が整っているから大丈夫」と信じた瞬間が最も危険です。
本セミナーでは、任天堂をはじめグローバル企業で法務部門長を歴任した朽木鴻次郎氏が登壇します。ルールの数に頼るのではなく、構造と心理の罠を前提とした「取引審査の設計手法」を解説します。
カギとなるのは「何を見て、どう判断し、どう記録するか」です。「みんなで決めた」という形で責任を曖昧にせず、誰が懸念を示し、誰が最終決定したのかを明確にする仕組みづくり。形骸化したチェックリストから脱却し、組織を守る「実効的な審査プロセス」を構築する実践的ノウハウをお持ち帰りください。
| 日時 | 2026年4月16日(木) 14:00~15:30 |
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| 会場 | ZOOM |
| 申込期限 | 2026年4月16日(木) 12:00 |
| 参加費 | 無料 |
| 定員 | 200名 |
| お問い合わせ |
ソーシャルワイヤー株式会社 RISKEYES運営事務局
03-6868-8874 support@riskeyes.jp |
| ご注意 |
・ソーシャルワイヤー株式会社と同業他社に所属される方のご参加はご遠慮いただいております。 ・お申込み情報に不備がある場合、参加をお断りさせていただく場合がございます。 |
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開場<13:50>
開始<14:00>
1 はじめに
2 講演内容
●人は誤る。優秀な人ほど、もっともらしく誤る
●不祥事や犯罪に至る三つの構造と三つの心理傾向
・現状維持の構造と誘惑
・「自分の判断ではない」という意識が生まれる構造と保守心理
・「まだ禁止されていない」という安心感が生まれるグレー領域の正当化構造と成果獲得心理
●三つの罠と心理傾向は複合する
●まとめ ― 構造の罠と心理傾向を組織として共有すること
4 質疑応答
※プログラム名については当日変更になる可能性がございます。

1984年一橋大学法学部卒業後、アラビア石油(石油開発)に入社。海外赴任通算約9年。1997年に兼松(総合商社-法務室国際法務統括)に転職。以後、バイエル(ドイツ系化学・医薬品メーカー)リーガルオフィサー兼日本法人法務知財室長を経て、2004年任天堂(京都本社)にヘッドハントされる。 ・任天堂では部門長として、企業法務、国際国内契約交渉や訴訟、サプライチェーンのCSR人権監査等に従事。DSやWii、その後の製品の立ち上げに参画する。Switch の立ち上げローンチを見届けた後、2018年任天堂を退職。34年間一貫して法務に従事した。2018年に個人事務所を立ち上げ、研修講師として活動する。あたたかい人柄と柔らかい口調でユーモアを交えた講義は、「難解なテーマでも分かりやすい!」と受講者やクライアントから高評価を得ている。特にコンプライアンスの分野では、単に法条や判例の解説ではなく、ビジネスやマネジメントの観点からの企業の市場競争力と価値を高めるためのコンプライアンスを説くことで定評を得ている。さらに、実務と研修で得た現場知見と豊富な経験をベースに、経営層・現場双方に踏み込む実践型コンサルテーションを展開し、各企業が自社の文化や事業特性に合った「生きたコンプライアンス体制」を築けるようコンサルタントとして実務的な支援を行なっている。